はじめに|「外壁塗装、結局いくら?」のモヤモヤをスッキリさせよう
「そろそろ外壁が気になるけど、費用が怖い…」
「見積もりが出ても、これが妥当なのか分からない…」
外壁塗装って、頻繁にやる工事じゃない分、分からないことだらけで当然です。
しかも外壁は“毎日目に入るのに、普段は放置しがち”な場所。気づいた時には劣化が進んでいるケースも多いんですよね。
大分リフォームLabo 編集長のReno(リノ)です。
このブログでは、大分を中心に「住まいのリフォーム」に関する情報を発信しています。
建築士として建設業界に長年携わり、これまでに数多くのリフォームや住宅再生プロジェクトに関わってきました。
現場で培った実践的な知識と経験をもとに、リフォームの費用相場や工事の流れ、失敗しないためのポイントをできるだけわかりやすくまとめています。
インターネット上にはリフォームの情報があふれていますが、実際の現場感覚とはズレているものも少なくありません。
ここでは「机上の空論」ではなく、「現場で本当に役立つ情報」をお届けすることを心がけています。
リフォームを検討されている方が安心して一歩を踏み出せるよう、専門家として少しでもお力になれれば幸いです。
この記事では、大分の現場でよくあるケースをベースに、
**外壁塗装の費用相場・劣化の見極め・工事内容(足場やコーキング)**まで、スッと理解できるようにまとめます。
外壁塗装の費用相場|大分で多い価格帯
結論からいうと、一般的な戸建て(30〜35坪前後)で多いのはこのあたりです。
外壁塗装の総額目安
- 80万円〜130万円前後(外壁のみ)
金額に幅があるのは、主にここが違うからです。
- 建物の大きさ・形(凹凸が多いほど手間が増える)
- 外壁の劣化具合(補修が増える)
- 塗料のグレード(耐用年数が変わる)
- コーキング(目地)の劣化範囲(打ち替え量が変わる)
「相場=みんな同じ金額」ではなく、家の状態で上下するのが外壁塗装です。
塗り替えの目安|年数より「状態」で判断する
よく「築10年で塗り替え」と言われます。これは目安としては分かりやすい。
でも現場で見る限り、実際は 築年数より“状態” のほうが判断材料として強いです。
代表的な劣化サイン
- 外壁を触ると白い粉がつく(チョーキング)
- ひび割れ(クラック)がある
- 塗膜の剥がれ・膨れ
- コケ・カビ・藻が増えてきた
- 目地(コーキング)が割れている/痩せて隙間がある
このあたりが複数当てはまるなら、塗装を検討する価値は十分あります。
「塗装では済まず、補修費用が一気に跳ね上がる」ってどういうこと?
ここ、めちゃくちゃ大事なので噛み砕いて説明します。
外壁塗装は、例えるなら「雨具(レインコート)」みたいなものです。
塗膜(塗装の膜)が元気なうちは、雨水を弾いて外壁を守ってくれます。
でも劣化すると、守りが弱くなっていきます。
① 劣化の入口:小さなひび割れ・コーキングの割れ
最初は「髪の毛くらいの細いひび」や「目地の割れ」から始まります。
ここで厄介なのは、見た目は小さくても、水はちゃんと入るということ。
- 雨が横殴りの日
- 台風や強風の時
- 北面で乾きにくい場所
こういう条件が重なると、少しずつ中へ水が回りやすくなります。
② 雨水が侵入すると起こること:下地が傷む
外壁の内側には、ざっくり言うと
- 防水シート
- 下地材(胴縁・合板など)
- 柱や土台などの構造材
が入っています。
雨水が入り続けると、次のようなことが起きます。
- 下地が腐る(木部が劣化)
- 釘や金物が錆びる
- 断熱材が濡れて性能が落ちる
- 壁内結露と合わさってカビが増える
この段階に入ると、もう「塗るだけ」では止まりません。
③ 最終的に何が起きる?:張り替え・部分解体が必要になる
下地まで劣化すると、対処はこうなります。
- 外壁材を一部めくって下地補修
- それでもダメなら外壁の張り替え
- 範囲が広いと全面張り替えやカバー工法に発展
当然、工事規模が上がるので費用も跳ねます。
どれくらい跳ねるの?
家の大きさ・範囲次第で大きく変わるけど、イメージとしては
- 塗装(外壁のみ):80〜130万円
- 下地補修が増える:+数万円〜数十万円
- 外壁の張り替え/カバー工法:数十万円〜数百万円(範囲次第)
つまり、「先に塗って守る」か「後で壊して直す」かで、世界が変わるんです。
怖がらせたいわけじゃなくて、判断の軸を持ってほしいって話です。
外壁塗装に必須の「仮設足場」|安全・品質・飛散防止の土台
見積もりで必ず入ってくるのが 仮設足場。
これは“あったら便利”じゃなくて、必須工事です。
足場が必要な理由
- 職人の安全確保(転落事故を防ぐ)
- 施工品質の安定(足元が安定すると塗りムラが減る)
- 飛散防止(近隣・車・植栽への塗料飛びを防ぐ)
特に大分は、日によって風が強い日もあります。
そこで重要になるのが次です。
追加で覚えておきたい:飛散防止ネット(メッシュシート)
足場には、周囲を囲うように 飛散防止ネット を張ります。
- 塗料の飛散を抑える
- 高圧洗浄の水の飛び散りを抑える
- 落下物リスクを減らす
「家のため」でもあり、同時に「近隣への配慮」でもあります。
塗料の種類と耐用年数|“何年もつか”より“どう暮らすか”
塗料は種類があり、耐用年数の目安も変わります。
よく使われる塗料の目安
- シリコン:約10〜13年(バランス型で選ばれやすい)
- フッ素:約15〜20年(長持ち寄り、価格は上がる)
- 無機:約20年〜(高耐久、ただし下地との相性も大事)
ここで大切なのは、
高い塗料=正解ではないこと。
- 今後も長く住むのか
- 将来的に売却や住み替えの可能性があるのか
- 次回のメンテを何年後にしたいのか
この“暮らしの計画”とセットで考えると、塗料選びはブレにくくなります。
目地コーキング(シーリング)|塗料より先に寿命が来やすい
サイディング外壁の継ぎ目にあるゴム状の部分。これがコーキングです。
外壁は面(パネル)より、実はこの**線(目地)**から傷みやすいです。
基本は「打ち替え」が原則
- 打ち替え:古いコーキングを撤去して新しく入れ直す(基本・推奨)
- 増し打ち:既存の上に足す(取れない場所で採用されやすい)
ただし例外:サッシ周りは「増し打ち」が多い
窓(サッシ)周りは、構造的に既存コーキングを完全撤去しにくいことがあり、
現場では 増し打ち になるケースが多いです。
ここは「打ち替えできない=ダメ」ではなく、
部位ごとに現実的な最適解が違う、という理解でOKです。
コーキングの耐用年数|実は“ここがメンテのボトルネック”になりやすい
あなたが言ってくれた通り、現場感覚でいうと
- どれだけ良い塗料を使っても、コーキングは先に傷みやすい
- 目安としては 約8〜10年 で打ち替えを検討するケースが多い
というのはかなりリアルです。
(※立地・日当たり・風雨の当たり方で前後します)
つまり、外壁塗装を「20年もつ塗料」にしても、
目地が先に割れて水が入ったら意味が薄れることがあります。
だからこそ、塗料と同じくらいコーキングの仕様が重要です。
耐久性の高いコーキングはある?
あります。一般的な「変成シリコン系」よりも耐久をうたう製品として、例えば
- 高耐久タイプのシーリング材(“長寿命”をうたうグレード)
- 市場では「オートンイクシード」など、耐久性を強く打ち出している製品もあります
ただし、ここは正直に言うと、
“材料だけで寿命が決まる”わけではありません。
寿命を左右するのは、材料+施工です。
- プライマー(接着剤)の適正使用
- 目地の深さ(バックアップ材)
- 3面接着を避けて2面接着にする
- 適正な厚みで充填する
このあたりが揃って、はじめて「長持ち」します。
なので、あなたが検討するときは “どの材料か”+“どう施工するか” をセットで確認するのが勝ち筋です。
屋根塗装については別の記事で解説します
「外壁と一緒に屋根も塗った方がいい?」
これは質問が多いんだけど、屋根は素材(瓦・スレート・金属など)で考え方が変わります。
屋根塗装は別の記事で、
**“塗っていい屋根/塗らない方がいい屋根”**も含めて分かりやすくまとめます。
まとめ|外壁塗装は「家を守るための先手のメンテナンス」
最後に要点を整理します。
- 外壁塗装(外壁のみ)の相場は 80〜130万円前後
- 判断は年数より症状(ひび・チョーキング・目地割れ)
- 放置すると雨水侵入→下地劣化→張り替えになり費用が跳ねる
- 足場は必須。飛散防止ネットは近隣配慮と品質の基本
- コーキングは基本打ち替え、ただしサッシ周りは増し打ちが多い
- コーキングの寿命は目安8〜10年。塗料より先に傷みやすい
外壁塗装は「見た目をきれいにする工事」でもありますが、
本質は **雨から家を守る“防水メンテナンス”**です。
雨具に穴が空いてから買い替えるより、
穴が空く前に直した方がラク…みたいな感じですね。
お問い合わせ・ご相談はこちらから
「うちは今やるべき?」
「塗装で済む?それとも補修が必要?」
そんな段階でも大丈夫です。
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大分の現場を知る専門家として、
あなたの家の状況に合わせて、正直に分かりやすくお話しします。



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